近年、都市部を中心に中学受験が非常に活発になっております。中学受験は「親の受験」と言われるほど、保護者が果たす役割は非常に大きくなっています。
そこで、本記事では、中学受験を控えた子供を持つ保護者が知っておくべき「子供への接し方」について、現役東大生のインタビューも交えながら、徹底解説していきたいと思います。
子供への接し方①適切な勉強環境を用意する
育ち盛りの小学生は、中学生や高校生と違い、放っとけば勉強してくれる訳ではありません。子供が勉強したくなるような環境を整えてあげることは非常に大切です。
例えば、子供が集中できるような静かな環境を家に作ってあげることです。子供が勉強しているのに、テレビをつけていたり、家族が大きな声で喋っていたりしたら子供の勉強への集中力は大きく削がれますよね。
さらに、子供の身の回りのものを整理整頓してあげることも大切です。塾では大量のプリントが配布されますが、小学生はなかなか自分で綺麗に整理することができないこともあります。本当は子供自身に整理整頓させてあげることが大事かもしれませんが、受験は受験と割り切って、保護者の方が積極的に子供の身の回りを綺麗にしてあげる方が良いかもしれません。
子供への接し方②常にポジティブな対応
中学受験において、「塾に長く通っているのにいまいち結果が出ない」なんてことはよくあることです。勉強の成果はなかなか簡単には出ません。「模試でいつも目標得点にクリアできない」などというシチュエーションに出会うかもしれません。そうした際に、保護者の方は焦る気持ちを抑えてポジティブに振る舞うことがとても大切です。
成績が芳しくなくて落ち込んでいるのは保護者だけでなく、お子様も同じです。落ち込んでるふりを見せないお子様も多いですが、多くの子は成績が上がんないことを悲しく思っています。
そんな時に、保護者の方が怒ってしまったら、お子様の勉強へのモチベーションを下げ、中学受験を挫折してしまう一因になりかねません。
「次はきっと勉強の成果が出るよ!」「いきなり成績が上がる人なんていないよ!」のようなポジティブな言葉を投げかけて、お子様を元気付けてあげましょう。そうした言葉をかけていると、お子様も受験勉強に伴う孤独感を払拭することができます!
子供への接し方③適度に受験に関わってあげる
小学生だと、大人に比べて判断能力もまだ十分に発達しておりません。そのため、保護者の方が受験情報の収集や勉強の仕方に関して、積極的に関与して、サポートしてあげることが大切です。
子供1人に任せすぎてしまうと、気づいたら「長い間とても効率の悪い方法で勉強していた」なんていう事態が起こってしまいます。成績が効率良く上がらないと、お子様の勉強へのモチベーションが下がってしまうことになります。お子様の勉強に干渉することに抵抗がある保護者の方もいると思いますが、家庭教師や個別指導塾に入っていない限り、適度に口出ししてあげた方が得策です。
ただし、なんでもかんでも干渉し、お子様の意思を尊重せず、勉強を押し付けてしまうと、お子様の反感をかってしまうことにつながりますので、関わるバランスには注意しましょう。
子供への接し方④息抜きの時間を作ってあげる
特に、小学6年生になってくると、受験勉強が本格化し、勉強量も4,5年生に比べて多くなってきます。1年という決まった期間なので、お子様には少し辛抱してもらって、受験勉強に専念してもらうことは大切です。
しかし、常に勉強を意識し続けさせ、プレッシャーを与えてしまうと、お子様のメンタル面に良くない影響を与えてしまいます。モチベーションがない状態で勉強することは、とても非効率的なことです。
そうした事態が発生しないためにも、お子様が息抜きできる時間を、1日の中で意識的に作ってあげることが大切です。
例えば、「毎朝、家族一緒にご飯を食べ、その際には受験の話はしない」「毎夜30分間はテレビを見せてあげる」などです。実際、難関中学に合格経験を持つ多くの東大生も、「息抜きのためのルーティンがあった」と話しております。
「中学受験」で保護者にしてもらって嬉しかったこと-東大生編
以下では、難関中学に合格経験を持つ現役の東大生が、「中学受験」で保護者にしてもらって嬉しかったことについて、インタビューしていきます!今回インタビューに協力してくれたのは、東大工学部4年のAさんです!
Q. 「中学受験」で保護者にしてもらって嬉しかったことはありますか?
Aさん
常にポジティブな言葉で僕を励まし続けてくれたことは、とても嬉しかったです。国語と社会がとても苦手で、いくら勉強しても成績が伸びなかったのですが母はどんなに成績が悪くても誉めてくれました。
Q. 褒められるとやる気が起きますか?
Aさん
そうですね。特に、小学生ですから、あまりお世辞とか区別できない年齢なので(笑)。大人が想像する以上に効果があると思います!
Q. 逆に、中学受験で保護者に「してもらいたかったこと」などはありますか?
Aさん
塾への送り迎えですかね(笑)。保護者に車で塾まで送迎してもらっている子はすごく羨ましく思っていました。僕は、毎日電車で通っていました。
まとめ
- 適切な勉強環境を用意する
- 子供が勉強したくなるような環境を整え、静かで集中できる場所を作る。
- 子供の物の整理整頓にも配慮する。
- 常にポジティブにいる
- 成績が伸び悩んでも焦らず、ポジティブな言葉で励ます。
- 褒め言葉の効果が大きく、子供のモチベーション向上に寄与する。
- 適度に受験に関わってあげる
- 小学生の判断能力が発達していないため、受験情報や勉強方法に関与し、サポートする。
- ただし、子供の意思尊重と保護者の関与のバランスを保つ。
- 息抜きの時間を作ってあげる
- 受験勉強のプレッシャーから解放される時間を設け、息抜きを促す。
冒頭でも述べましたが、中学受験は保護者方の重要性がとても高いです!お子様の気持ちに寄り添いながら接してあげることが、お子様の成績向上にも繋がることを忘れずにいきましょう!
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